誰も教えてくれなかった正しい過去問研究のやり方を紹介!堀江貴文から学ぶ
こんにちは。
よく「合格には過去問研究が大事」と言いますが、過去問研究とは実際具体的に何をどうすれば良いのか。戸惑った方も多いと思います。
私自身も受験期は、「研究って何?」「何をすれば良いのかさっぱりわからない」といつも思っていました。結果、必要な対策が分からず、不合格になってしまいました。
今回は過去問の正しい使い方について記事を書きたいと思います。
過去問研究とは、
実際に過去問を解く、見る(出来るだけ細かい部分まで)
→解く感覚を掴み、正解するためにどういう力が自分に足りないのかを考える
こういった行為だと考えています。
ここで大事なのは、赤本に書いてある「傾向と対策」のページでも、先輩の体験談でもなく、
解いた自分の感覚です。
他人がどういった研究をしたのかは関係ありません。自分に必要な対策を知るべきです。
目次
1.重要なのは「自分の感覚」
赤本には「傾向と対策」と言うページがあります。そこには向こうが研究して結論付けた、問題が解けるようになるための具体的な対策が書いてありますが、そこを重要視することは避けるべきです。
書いてある内容はあながち間違ってはいません。そのアドバイスだけ見て対策をすれば、ある程度問題は解けるでしょう。
しかし、過去問の対策には、言葉で説明出来ないことが沢山あります。これは「解いた感覚」で理解が出来ます。
例えば、早稲田大学教育学部<理科系>の赤本2020には、数学の対策として次のような文章が記されています。
まずは「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学A」「数学B」の標準的な入試問題集でしっかり練習すること。それから過去の出題を参考に、標準レベル以上の問題に取り組めば良い。また、いくつかの分野からの融合問題も出題されるので、各分野間のつながりを十分に理解し、幅広い知識をもって、それらの問題にも対応できる力を養っておきたい。
出典 早稲田大学(教育学部〈理科系〉) (2020年版大学入試シリーズ)
パッと見ると、対策はこうすれば良いんだという事が頭に入ってくると思ってます。
ただ、"過去の出題を参考に、標準レベル以上の問題に取り組む"というのはどういった問題に取り組めば良いのでしょうか。過去問を解いてみなければ分かりません。
また、"各分野間のつながりを十分に理解し、幅広い知識をもって"とありますが、つながりというのはどういう事なのでしょうか?sin、cosが使われている積分の問題を図示して理解するということでしょうか?不明瞭で分かりにくい方も多いと思います。また、幅広い知識というのは、具体的にどういった物でしょうか?単語か、公式か、証明か、例題か、あるいは全部でしょうか?
その幅広い知識の中でどういう部分を、どのように使って問題を解いていけば良いのか、という所も知るべきポイントで、これも実際に解いて掴んだ方が早いです。
実際に過去問を解いて、見て、研究すると言葉では説明ができない事が「感覚」として分かると思います。
一口に「感覚」と言っても伝わりにくいと思うのですが、そういった「感覚」というものは、自分で解いて理解するしかありません。
ここで一つ例を。
かつて東京大学に合格された堀江貴文さんは過去問を何度も読み返して、英語は単語力との勝負であると結論付けました。文法を間違えてしまうのも全て単語の意味を取り違えているからだと。そして英単語帳を隅から隅まで全て覚え、現役合格を果たしたようです。
ここから学べることとしては、彼は彼なりの受験を突破する対策を研究し、見つけたということです。
彼は英語は単語力との勝負だと言っていますが、それを真に受けて同じ事をする人は少ないと思います。最も、それが合格への必須要項ならとっくに世の中の常識となり、受験生全員がやっている筈です。しかし、現実はそうはなっていません。
何故なら、人によって受かる対策というものは違うからです。それは、個人個人の思考回路の違いが一つの理由として挙げられます。
人の考え方や性格は人それぞれ。それと同じで、その人に合った、必要な対策にも個人差があると考えています。
もし必要な対策が全員同じならば、全員の考え方が一致していることになります。
だから、人によって合格する対策は違うと言わざるを得ないのです。
過去問のレビューと同じで、この大学に受かる為にはこんな勉強をしろと言う人を良く見かけます。そのやり方に従うのも悪いことではありません。
しかし、文面や口頭では全ては伝えきれません。何故なら、彼らが伝える問題の特徴というものには彼らなりの「解いた感覚」も混じっているからです。
2.過去問を解いた後のやり方
過去問を解いた後、ただ自分が苦手な部分を克服するだけでは学力アップは望めません。
もちろん、受験は大半は基礎力の勝負なので、基礎がなっていない苦手な部分をどれだけ克服して合格率を上げられるかが勝負所です。
しかし、もう一つのポイントは、どうして解けないのかをもっと細部まで研究することです。
解けなかった分野の例題を解きまくる、とりあえず過去問の答えを理解する、といった表面的なことはやめるべきです。
先述の堀江貴文さんの例のような悟りの領域に達する事ができるのが理想ですが、それが難しい場合には出来る限りの研究で良いです。
解けない理由を細部まで研究することによって、その問題をより自分の物として吸収する事ができます。
そうすることにより、必要な対策が見えてくるだけでなく、過去問という良問を自分の頭の中に入れる事ができます。これは大きな経験値になります。
最高の問題集は自分の頭の中にあります。
これはオリエンタルラジオの中田敦彦さんがアメトークで発した言葉ですが、まさにその通りだと思います。
3.おわりに
ここまでに述べた、過去問研究のポイントをまとめると、
・人のレビューに頼り過ぎない
・実際に自分で過去問を解く、見る
・その大学が求めている力を過去問を解いた感覚で理解する
・解けない理由を、問題を細部まで調べて考える
過去問を解いて、その大学の問題がどんな力を求めているのかを知るためには、実際に解いて感覚を掴んだ方が確実です。
人の書いたものにはその人の主観が含まれています。大事なことは、「自分はこういう対策をして、こう解けば良いんだ」という感覚を掴んで対策をすることだと考えます。人から言われた通りに対策をしても、自分の苦手な部分を掴んで克服するのは難しいです。
この記事が受験生の皆さんの合格の手助けとなれば幸いです。
それでは。